北海道では、2023年度末に北海道生物多様性保全計画の改定を予定しています。計画改定にあたり、北海道の自然環境をめぐる多様な課題と解決に向けた取組みや方向性、可能性、自然と共生する私たちの暮らしや経済の将来像を考えることを目的として「北海道生物多様性保全ダイアログ」を連続開催します。
OECMとは、Other Effective area based Conservation Measure(その他の効果的な地域をベースとする手段)の頭文字で、2010年の生物多様性条約締約国会議(COP10)で生まれた考え方です。法的な規制を伴う保護区ではなくとも、人間活動の適切な関与により結果的に自然環境が保全される区域を設定していく新しい保全手法です。我が国では、2030年までに国立公園などの法的な保護区とOECMにより陸と海のそれぞれ30%をカバーしていくことを宣言しています。北海道生物多様性保全計画改定において、このOECMの考え方をどのように活用できるでしょうか?その可能性と課題を探ります。
[日時] 2022年8月18日(木)18:00~20:00(2時間)
[開催方法] オンライン(会議システム「Zoom」を使用)
※Zoom URLは申し込みされた方へ後日お送りします
[対象] 北海道の自然環境保全や利用について関心のある方、一次産業や観光など生態系サービスにより地域経済に携わっている方 150名
[申込] 下記の申し込みフォーム(https://epohok.jp/event/15394 )をご利用いただくか、
代表メール宛てに<氏名、ご所属、連絡用メールアドレス>をご記入の上お申し込みください。
(締め切り:8月16日(火)18:00)
[問合せ] 北海道環境パートナーシップオフィス(担当:福田)
TEL:011-596-0921 E-mail:epoh-webadmin@epohok.jp
[主催] 北海道環境パートナーシップオフィス
北海道生物多様性保全活動連携支援センター(HoBiCC)
北海道
[プログラム]
・開会・趣旨説明
・講演「緩やかな環境自治区としての自然共生エリア(OECM)の役割」
講師:三橋 弘宗 氏(兵庫県立人と自然の博物館 主任研究員)
・OECMにつながる事例紹介
事例紹介者:町田 善康 氏(美幌博物館学芸担当主査)
・ ダイアログ(対話)
モデレーター:長谷川 理 氏(NPO法人エンヴィジョン環境保全事務所 主任研究員)
※ 質問やご意見はチャット欄から受付いたします。事前質問がある方は、申し込みの際にご記入、もしくは代表メールにお寄せください!
●登壇者プロフィール●
・三橋 弘宗 氏(兵庫県立人と自然の博物館 主任研究員)
県立の自然史博物館の学芸員。保全生物学、博物館学が専門。京都大学大学院理学研究科博士前期課程修了。県立森林動物研究センター客員研究員。博物館のコレクション収集管理と展示制作、環境教育から、野外調査と空間解析、自然再生事業の推進まで、生物多様性に関するあらゆる業務に実務で従事。世界生物多様性情報機構(GBIF)日本ノード運営委員、環境省次期生物多様性国家戦略研究会委員、環境省自然環境保全基礎調査マスタープラン検討会議、環境省民間取組等と連携した自然環境保全(OECM)の在り方に関する検討会、環境省自然共生サイト(仮称)認定プロセスに関する審査委員会を務めるほか、小さな自然再生研究会の事務局を担う。
・町田 善康 氏(美幌博物館 学芸主査)
北海道大学水産科学研究科修士課程修了。東京農業大学・酪農学園大学の非常勤講師。
幼少期から川遊びが大好きで、毎日のように川に出かけた。多くのことを教えてくれた川の流れを守るため、現在は、特定外来種ウチダザリガニの駆除や、手作り魚道などの地域に根差した活動を行っている。
・長谷川 理 氏(NPO法人エンヴィジョン環境保全事務所主任研究員)
神戸市出身。北海道大学大学院地球環境科学研究科博士課程修了・博士(地球環境科学)。鳥類を中心に、希少種から外来生物まで様々な野生動物の調査研究や保全活動に従事。道内各地でトークイベントや市民フォーラムなどの普及啓発活動を企画・開催する。趣味は犬の散歩。2021年よりEPO北海道の運営協議会委員。
☆詳しくはこちらをご覧ください↓
https://epohok.jp/event/15394