平成30年度の概要
平成30年度は、静岡県、宮城県東松島市、東京都檜原村、岐阜県御嵩町、兵庫県宍粟市の1県4市町村と連携し、各地の実情に応じた森林保全活動を実施しました。また、森づくりの結果として生じるCO2吸収量をカーボン・クレジットとして確保しており、今後廃油リサイクル事業において排出されるCO2のオフセット等の取り組みを実施予定です。
静岡県
静岡県は、美しく雄大な富士山や3,000m級の山々が連なる南アルプスをはじめ、天竜美林に代表されるスギやヒノキの人工林、さらに潮や風などから私たちの暮らしを守る海岸の松林など、表情豊かな森林があります。県土の約64%を占める森林は、私たちや森に棲む生き物たちに、数多くの恵みを与えてくれます。
特に昭和30~40年代に拡大造林されたスギ・ヒノキなどの人工林は、現在では立派な森林へと成長し、木材として利用可能な森林が88%を占めています。この成熟しつつある森林資源を循環利用するため、本県では、県産材の需要と供給の一体的創造に取り組むとともに、持続可能な森林管理に向けて県下全域で森林認証の取得を進めています。
本県では、林業関係者だけでなく県民が森林を守り、育て、活かすことで「経済」「社会」「環境」が調和した多様性のある森林づくりにより、森林の有する多面的機能が持続的に発揮される富国有徳の「美しい“ふじのくに”」を目指しています。この美しく豊かな森林を、県民共有の財産として大切にする心を育むため、県民の理解と参加を促進し、県民総参加による持続的で魅力的な森づくり活動の推進に取り組んでいます。
宮城県東松島市
東松島市は、平成17年4月1日に矢本町と鳴瀬町が合併し新設合併で誕生した市です。仙台市から北東に約30キロメートルの距離にあり、太平洋に面しています。市中央部には四方を一望出来る桜の名所「滝山」を中心とする丘陵地が、また、南西部には、風光明媚な日本三景「特別名勝松島」の一角である「奥松島」があり、変化に富んだ自然が織りなす美しい景観を有しています。
当市は、平成23年3月11日に発生した東日本大震災において、大きな被害を受けました。人的被害も、死者1,109人、行方不明者24人(平成29年9月7日現在)を数えました。この震災により人口も大きく変動しており、平成22年度国勢調査実施時におよそ4万2千人を数えた人口も、震災後には3万9千人ほどとなっています。
こうした現状を踏まえ、一日も早い震災復興の完結と、持続可能で、誰にも住みよいまちづくりに取り組んでいます。平成30年6月には、内閣総理大臣から「SDGs未来都市」として持続可能な全国29自治体の一つにも選定され、また東洋経済新報社(東京)が発表した「住みやすさランキング2018(快適度部門)」においては、2年連続で全国1位を獲得しています。
東京都檜原村
檜原村は東京都の西端、多摩地区の奥に位置しており、面積105.41km2の中にわずか2,200人が暮らす、東京都内とは思えない豊かな環境に恵まれた村です。急峻な山々とこれらを繋ぐ尾根に囲まれており、面積の9割以上を森林が占めています。その大半は秩父多摩甲斐国立公園に指定されており、緑溢れる豊かな自然に恵まれています。
こうした豊かな森林資源を活かして、古くから林業が営まれてきました。木材価格の下落など、厳しい環境ではありますが、最近では若者の林業従事が目立つようになってきており、将来の林業再興が期待されています。
当村としても、こうした森林資源の活用拡大を図るべく、再生可能エネルギーとして薪やチップ燃料の利用を進めています。また、森林認証の取得による付加価値の向上や、トレーサビリティなど生産者の顔が見えるシステムを構築することで「檜原産材」のブランド化を目指すとともに、各世代への木育や環境教育にも力を入れながら、木の持つ癒し効果をアピールするなど、森林資源のこれまで以上の利活用に取り組んでいます。
岐阜県御嵩町
御嵩町は、岐阜県中南部木曽川南岸に位置しており、町の面積56.69km2のうち約60%が森林という、緑豊かな風景が広がるまちです。自然の豊かさを身近に感じられる“里山のまち”として自然を大切にしており、森林整備においても全国で2例目となる「森林経営信託方式」を採用し、持続可能な森づくりに努めています。
本町は、交通アクセスの良好さから、自動車関連などの製造業が進出しており、中京圏はもとより、関東圏、関西圏などへより広域的な活動が行われている「産業のまち」となっています。一方で、時代をさかのぼると、戦前戦後には炭鉱のまちとして栄えた時代が、また、江戸時代には京都と江戸を結ぶ中山道の宿場町として栄えました。宿場町の面影は今なお色濃く残っており、「歴史のまち」でもあります。
「自然」と「産業」と「歴史」。これらが調和したまちづくりを進めており、国からは環境モデル都市の選定を受けています。森林の保全・活用・そして再生を推し進めることで、低炭素化社会を実現し、さらにこの豊かな自然を未来へと引継いでいくことを目指しています。
兵庫県宍粟市
宍粟市は兵庫県中西部に位置し、京阪神と中国地方を結ぶ中国自動車道と、山陽と山陰を結ぶ国道29号線が交差する交通の要衝に位置しています。南北に約42km、東西に約32km、面積は658.54km2と兵庫県土の約7.8%に当たり、その約9割を森林が占めています。
広大な森林面積を有する当市は、古くから森林資源を利用した木材・木工製品・家具等の生産を地場産業として栄えてきました。なかでも、宍粟産木材(宍粟材)は県内素材生産量の3分の1を占めており、県内有数の木材ブランドとして知られています。また、当市は平成27年3月、県内では初となる森林セラピー基地の認定を受けました。今、宍粟の森林は林業のみならず癒しの森へと付加価値を高めており、その公益的機能を活かした特色あるまちづくりに取り組んでいます。
1,000m級の山々から連なる急峻な地形、豊富な水資源を有する当市は、木質バイオマスエネルギー、水力エネルギーの宝庫でもあります。現在、県内第2位となる約27%のエネルギー自給率を誇りますが、2030年にはエネルギー70%の達成を目標として、再生可能エネルギーの導入促進や省エネルギー化を推進しています。
株式会社朝田商会(企業サイトへ)
所在地 | 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号 |
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創立 | 昭和26年2月1日 |
TEL/FAX | TEL:03-3213-9451 FAX:03-3211-6095 |
主な事業内容 |
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その他 (取得認証など) |
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プロジェクトご賛同企業のご紹介
伊藤忠エネクス株式会社/総合エネルギー株式会社/株式会社ミツウロコ/東京油槽株式会社/菱光石灰工業株式会社/東罐商事株式会社/シマダ鉱業株式会社/株式会社 コマレオ/鈴木鍛造株式会社/鈴明鍛工株式会社
株式会社東亜オイル興業所(企業サイトへ)
所在地 | 〒276-0022 千葉県八千代市上高野1728-5 |
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創立 | 昭和25年3月 |
TEL/FAX | TEL:047-485-7160 FAX:047-485-7314 |
主な事業内容 |
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その他 (取得認証など) |
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プロジェクトご賛同企業のご紹介
※平成27~28年度に北海道において先行的に実施した支援実績(石狩市、津別町、上士幌町、南富良野町)を含みます。
寄付企業について
平成30年度事業については、全国オイルリサイクル協同組合に加盟する10社が参画し、『全国オイルリサイクル協同組合 森とアースへのECO-プロジェクト推進チーム』としてプロジェクトの推進を図りました。寄付金を拠出した企業は本プロジェクト推進にかかりそれぞれお客様からの協賛をいただいており、延べ52社の皆様にご賛同いただいています。
全国オイルリサイクル協同組合 森とアースへのECO-プロジェクト推進チーム
低炭素杯にて奨励賞を受賞(平成30年11月)
低炭素社会の構築を目指した地球温暖化防止に関する取り組みを表彰する「低炭素杯」において、本プロジェクトが優秀な活動内容であるとして「奨励賞」を受賞しました。