令和3年度の概要
令和3年度は、岩手県葛巻町、栃木県日光市、新潟県村上市、富山県富山市、静岡県川根本町、福岡県篠栗町の6市町と連携し、各地の実情に応じた森林保全活動を実施しました。また、こうした森づくりの結果として生じるCO2吸収量を活用して、廃油リサイクル事業において排出されるCO2のオフセットにも取り組んでいます。
新潟県村上市
村上市は新潟県の北端に位置しており、面積1,174.26k㎡のうち林野面積は85.1%を占めています。雄大な磐梯朝日国立公園朝日連峰に抱かれた広大で豊かな本地域は、「全国水源の森百選」に選ばれたブナの原生林を有し、大自然の大パノラマや豊かな水資源と動植物の宝庫です。また、50kmに及ぶ海岸部は「瀬波笹川流れ粟島県立自然公園」に指定され、名勝天然記念物の「笹川流れ」は自然がつくり上げたすばらしい景勝地であり、県内外から訪れる多くの人を魅了しています。
県下有数の城下町であり、国指定史跡の村上城跡、重要文化財の武家屋敷や寺町・町屋などの歴史と文化を後世に伝える名所が多数あることから、1年を通じて郷土芸能や祭事が盛んに行われています。また、市内を流れる三面川は、世界に先駆けた鮭の人工増殖法とされる「種川の制」を江戸時代に確立したことで、現在も村上の河川には、多くの鮭が遡上し、伝統漁法の居繰網漁などが行われています。
市内の森林・林業は、戦後や高度成長期に植栽されたスギなどの人工林が大きく育ち、木材として利用可能な時期を迎えようとしていますが、長期的な林業の低迷や森林所有者の世代交代等により森林所有者の森林への関心が薄れ、適切に管理されていない人工林も多く、伐採後に植林されないことなどが問題になっていることから、森林の有する公益的機能が十分に発揮されるよう、森林整備等に取り組んでいます。
富山県富山市
富山市は、日本海側のほぼ中央に位置し、水深1,000mの「海の幸の宝庫」富山湾から標高3,000m級の北アルプス立山連峰まで標高差4,000mの多様な地勢と雄大な自然を誇り、また、古くから「くすりのまち」として全国にその名が知られるように、薬業をはじめとする様々な産業の高度な都市機能、そして、多様な文化と歴史を併せ持つ日本海側有数の中核都市として発展を続けています。
本市では、目指す都市像を「人・まち・自然が調和する活力都市とやま」と定めており、賑やかな都市部と自然豊かな山間部など、それぞれが持つ個性を大切にしながら、躍動する都市の実現を目指しています。しかし山間部においては、過疎化・高齢化の進行に伴う森林管理の担い手不足や、森林所有者の世代交代等により、放置された森林の増加が懸念されています。
本市の豊かな森林を望ましい姿で将来へ引き継いでいくため、長期的な展望のもと森林境界の明確化に努めながら、計画的な森林整備を図り、多くの役割を有する森林を、森林所有者、林業施業者および市民との協働で維持管理する体制の構築に努めています。また、森づくりを担う人材の育成・確保に努めるとともに、森林の公益的機能の重要性についての意識啓発を行い、さらに、里山の整備や森林資源の活用による森林の再生にも取り組んでいます。
福岡県篠栗町
篠栗町は福岡市内から東に約12kmの距離に位置し、東西約8km、南北約7kmにわたる町の総面積38.93㎢のうち、7割相当の26.17㎢を森林が占める緑豊かな町です。鉾立山・八木山・若杉山の峰々が町を囲むようにそびえ立ち、中央には多々良川が東西に流れ、その周囲に平地が開けています。
かつては、博多と筑豊地区をつなぐ篠栗街道の宿場町として栄えながら、江戸時代に福岡藩が編纂した「筑前国続風土記」では、国中第一の肥沃な土地と記されるほど農林業の盛んな町でした。明治から昭和にかけては炭鉱業により発展し、現在では、福岡市内への公共交通機関が充実していることから、福岡市のベッドタウンとなっています。町内には、弘法大師ゆかりの日本三大新四国霊場や文化財等を巡る遍路道(登山道)が数多く見られるほか、自然を活かしたいくつものウォーキングコースやキャンプ場などがあるため、町外・県外からも多くの巡礼者や登山客の方々が訪れます。また、当町が2009年に森林セラピー基地の認定を受けて以降、心と身体のリフレッシュを図るため、年間約900人が森林セラピーを体験してきました。
令和3年9月には、今日まで共存してきた篠栗の豊かな自然を守り、後世に残していくため、町民や事業所とともに、二酸化炭素実質排出量の削減に取り組む方針として、『ゼロカーボンシティささぐり』を宣言しました。
岩手県葛巻町
北緯40度、岩手県の北東部に位置する葛巻町は、面積の約86%を緑豊かな森林が占め、標高1,000m級の山々に囲まれた高原風土が漂う山村の町です。「ミルクとワインとクリーンエネルギーのまち」をキャッチフレーズに掲げ、町が持つ多面的な資源と機能を最大限に活かして、この山村でしかできないことに果敢に挑戦しています。
その基幹となっているのは、酪農と林業であり、酪農については明治25年にホルスタイン種を導入して以来130年の歴史があり、現在は日量90tの生乳を生産する東北一の酪農郷として発展しています。一方、林業については、町の広大な山林を活かすため、「切ったら植える」「子や子孫のために手入れを怠るな」の精神のもと、地球温暖化防止などの環境問題の観点からも、造林や間伐等を積極的に推進し、森林そのものの価値を高める努力を行ってきました。また、他に先駆けて風力や太陽光、木質・畜ふんバイオマスなどの再生可能エネルギーを積極的に導入し、その発電量は一般家庭の消費電力の約5万世帯分の総出力で、電力自給率360%を達成しています。緑鮮やかな高原にそびえ立つ34基の風車は、町のシンボルとなっています。
今後、町の最重要課題である人口減少問題の解決に向け、将来的な地方移住に向けた視野を拡大するため、町に積極的に関わる「関係人口」の拡大が重要となっており、町民や町を応援してくださる方としっかりと手をつなぎ大きな輪となるようまちづくりを推進しています。
栃木県日光市
日光市は栃木県の北西部に位置し、北は福島県、西は群馬県に接しています。総面積は1,449.83㎢で、県土の約4分の1を占める日本で3番目に大きい市です。8世紀末、勝道上人による日光開山以後、山岳信仰の聖地として歴史を紡ぎ、17世紀はじめには徳川家康公の霊廟である日光東照宮が建立されました。
1999年に世界遺産に登録された「日光の社寺」の周辺にはリンドバーグやヘレン・ケラーなど内外著名人を魅了した和洋近代建築ホテルや皇室御用邸跡が鎮座しています。ラムサール条約湿地に登録された「奥日光の湿原」エリアには4か国の旧大使館別荘が築かれ、国際社交場として海外要人を迎えました。四百年に渡り人々の往来を見守る世界一長い並木道「日光杉並木街道」や、豊富な湧出量と異なる泉質が体と心を癒す「鬼怒川、川治、湯西川や奥鬼怒の温泉郷」、日本の近代化の象徴として大きな功績を残した「足尾銅山」など、国際観光都市と認知される一方で森林面積は125千ha、林野率は86%に達する森林資源の豊富な都市でもあります。
栃木県最大の日光林業地は、古くから人工造林が行われてきました。江戸時代に日光東照宮の建設に多くの木材が使われたことや、消費地の江戸に河川を使って運び、建築用材として使われたことから林業が盛んになったといわれています。日光市のスギやヒノキは通直な材が多く、建築用材をはじめ、家具や建具など様々な用途に使用されています。
静岡県川根本町
川根本町は、平成17年9月に中川根町と本川根町が合併して誕生した町です。静岡県の中央部、大井川中流域に位置し、面積496.72k㎡のうち、約94%を森林が占めており、本州唯一の原生自然環境保全地域を有するほか、南アルプス国立公園、奥大井県立自然公園を有しており、山岳景観、渓谷美、原生林等、優れた自然環境が古来より継承されています。
平成26年には、町域全体が南アルプスユネスコエコパークに登録され、平成27年には日本で最も美しい村連合に加盟するなど、自然と文化の共生による持続可能な発展を目指す取組みを進めています。また、当町は、日本有数の銘茶として全国に知られている「川根茶」の中心的産地であるほか、大井川鐵道のSL、機関車トーマス号の運行、日本唯一のアプト式鉄道、寸又峡、接岨峡といった温泉地など県内外から訪れる多くの人を魅了しています。
こうした豊かな自然環境や森林資源を活かし、古くから林業が盛んな地域でありましたが、長期的な木材需要の低迷、担い手不足などにより近年は厳しい状況にありますが、森林の持つ公益的機能が十分に発揮されるよう、森林整備に努めるとともに、大井川産材の安定供給体制の構築、木材需要の創出に取り組み続け、森林を守り育てていく「水と森の番人」としての責務を果たしてまいります。
木幡興業株式会社(企業サイトへ)
所在地 | 〒341-0018 埼玉県三郷市早稲田2丁目13-3 |
---|---|
創立 | 1981年(昭和56年)11月17日 |
TEL/FAX | TEL:048-958-1200 FAX:048-958-1119 |
主な事業内容 |
|
その他 (取得認証など) |
|
株式会社東亜オイル興業所(企業サイトへ)
所在地 | 〒276-0022 千葉県八千代市上高野1728-5 |
---|---|
創立 | 昭和25年3月 |
TEL/FAX | TEL:047-485-7160 FAX:047-485-7314 |
主な事業内容 |
|
その他 (取得認証など) |
|
プロジェクトご賛同企業のご紹介
株式会社朝田商会(企業サイトへ)
所在地 | 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号 |
---|---|
創立 | 昭和26年2月1日 |
TEL/FAX | TEL:03-3213-9451 FAX:03-3211-6095 |
主な事業内容 |
|
その他 (取得認証など) |
|
プロジェクトご賛同企業のご紹介
伊藤忠エネクス株式会社/コスモエネルギーソリューションズ株式会社/株式会社 ミツウロコ/東京油槽株式会社/
菱光石灰工業株式会社/東罐商事株式会社/シマダ鉱業株式会社/株式会社 コマレオ/鈴木鍛造株式会社
※平成27~28年度に北海道において先行的に実施した支援実績(石狩市、津別町、上士幌町、南富良野町)を含みます。
寄付企業について
令和3年度事業については、全国オイルリサイクル協同組合に加盟する13社が参画し、『全国オイルリサイクル協同組合 森とアースへのECO-プロジェクト推進チーム』としてプロジェクトの推進を図りました。寄付金を拠出した企業は本プロジェクト推進にかかりそれぞれお客様からの協賛をいただいており、延べ39社の皆様にご賛同いただいています。