令和2年度の概要
令和2年度は、静岡県、栃木県日光市、東京都檜原村、新潟県村上市、兵庫県宍粟市の1県4市村と連携し、各地の実情に応じた森林保全活動を実施しました。また、森づくりの結果として生じるCO2吸収量をカーボン・クレジットとして確保しており、今後廃油リサイクル事業において排出されるCO2のオフセット等の取り組みも実施します。
栃木県日光市
日光市は栃木県の北西部に位置し、北は福島県、西は群馬県に接しています。日光火山群と鬼怒川上流域、大谷川流域等に広がる区域の総面積は1,449.83㎢で、県土の約4分の1を占めています。日光国立公園地域を中心とする山間部の多くは、水源かん養や自然環境の保全等の機能を担う振興山村地域に指定されているほか、一部地域は水源地域にも指定されています。
また、地形は標高200m程度の平坦地域(市街地)から2,000mを超す山岳地域まで大きな起伏があり、四季を通じて変化に富んだ観光・スポーツ・レクリエーションを可能にしており、国内外から多くの観光客が訪れています。気候は、内陸性気候に属し、年平均気温は市街地で12℃程度、山間部では7℃程度であり、夏季は比較的涼しく、冬季は氷点下になることも多く、四季折々の寒暖の差が美しい自然景観を作り出しています。
森林は、当市面積の約86%を占めており、スギやヒノキなどの建築材となる「針葉樹」や、モミジやカエデなど紅葉を楽しめる「広葉樹」等、様々な樹種に恵まれています。この広大な面積から生産され、当市のブランド認定もされている「日光の木」は、良質な木材として、建築、家具、工芸品などに広く使われています。
東京都檜原村
檜原村は東京都の西端、多摩地区の奥に位置しており、面積105.41k㎡の中にわずか2,200人が暮らす、東京都内とは思えない豊かな環境に恵まれた村です。急峻な山々とこれらを繋ぐ尾根に囲まれており、面積の9割以上を森林が占めています。その大半は秩父多摩甲斐国立公園に指定されており、緑溢れる豊かな自然に恵まれています。
こうした豊かな森林資源を活かして、古くから林業が営まれてきました。木材需用の低迷など、厳しい環境ではありますが、最近では国産材の活用も回復傾向が見て取れるとともに、現場では若者の林業従事が目立つようになってきており、将来の林業再興が期待されています。
当村としても、こうした森林資源の活用拡大を図るべく、再生可能エネルギーとして薪やチップ燃料の利用を進めるとともに、令和3年秋には、新宿四谷にある東京おもちゃ美術館の姉妹館として「檜原森のおもちゃ美術館」をOPENさせるべく、地場産材を多用した木造2階建ての美術館の建設を進めています。また、森林認証の取得や木材天然乾燥施設の運用による付加価値の向上、トレーサビリティなど生産者の顔が見えるシステムを構築することで「ひのはら産材」のブランド化を目指すとともに、各世代への木育や環境教育にも力を入れながら、木の持つ癒し効果をアピールするなど、森林資源の利活用に取り組んでいます。
静岡県
静岡県には、美しく雄大な富士山や3,000m級の山々が連なる南アルプスをはじめ、天竜美林に代表されるスギやヒノキの人工林、さらに潮や強風などから私たちの暮らしを守る海岸のクロマツ林、里山に残る天然アカマツ林など、表情豊かな森林があります。県土の64%を占める森林は、木材の提供のほか、二酸化炭素吸収機能、水源かん養機能、防災機能、保健休養機能など、私たちや森に棲む生き物たちに、数多くの恵みを与えてくれます。
特に昭和30~40年代に拡大造林されたスギ・ヒノキなどの人工林は、現在では立派な森林へと成長し、木材として利用可能な森林が9割を占めています。県では、森林資源の循環利用による林業の成長産業化を実現するため、平成30年度から「ふじのくに林業成長産業化プロジェクト」を進め、今年度は、ICT等を活用した先端技術の実証・普及による「林業イノベーション」や、非住宅建築物の木造・木質化による県産材の利用拡大に取り組んでいます。
また、林業関係者だけでなく、すべての県民の参加のもとで森林を守り、育て、活かす「森林との共生」に向けた取組を推進しており、「経済」「社会」「環境」が調和した多様性のある森林づくりにより、森林の有する多面的機能の持続的な発揮を目指しています。世界中で持続可能な開発目標(SDGs)への関心が高まる中、様々な目標の達成に貢献する「森林との共生」に一層取り組んでいきます。
新潟県村上市
村上市は新潟県の北端に位置しており、面積1,174.26k㎡のうち林野面積は85.2%を占めています。雄大な磐梯朝日国立公園朝日連峰に抱かれた広大で豊かな本地域は、「全国水源の森百選」に選ばれたブナの原生林を有し、大自然の大パノラマや豊かな水資源と動植物の宝庫です。また、50kmに及ぶ海岸部は「瀬波笹川流れ粟島県立自然公園」に指定され、名勝天然記念物の「笹川流れ」は自然がつくり上げたすばらしい景勝地であり、県内外から訪れる多くの人を魅了しています。
県下有数の城下町であり、国指定史跡の村上城跡、重要文化財の武家屋敷や寺町・町屋などの歴史と文化を後世に伝える名所が多数あることから、1年を通じて郷土芸能や祭事が盛んに行われています。また、市内を流れる三面川は、世界に先駆けた鮭の人工増殖法とされる「種川の制」を江戸時代に確立したことで、現在も村上の河川には、多くの鮭が遡上し、伝統漁法の居繰網漁などが行われています。
市内の森林・林業は、戦後や高度成長期に植栽されたスギなどの人工林が大きく育ち、木材として利用可能な時期を迎えようとしていますが、長期的な林業の低迷や森林所有者の世代交代等により森林所有者の森林への関心が薄れ、適切に管理されていない人工林も多く、伐採後に植林されないことなどが問題になっていることから、森林の有する公益的機能が十分に発揮されるよう、森林整備等に取り組んでいます。
兵庫県宍粟市
宍粟市は兵庫県中西部に位置し、京阪神と中国地方を結ぶ中国自動車道と、山陽と山陰を結ぶ国道29号が交差する交通の要衝となっています。南北に約42km、東西に約32km、面積は658.54k㎡と兵庫県土の約7.8%にあたり、その約9割を森林が占めています。
広大な森林面積を有する当市は、古くから森林資源を利用した木材・木工製品・家具等の生産を地場産業として栄えてきました。なかでも、宍粟産木材(宍粟材)は県内素材生産量の3分の1を占めており、県内有数の木材ブランドとして知られています。また、当市は平成27年3月、県内では初となる森林セラピー基地の認定を受けました。今、宍粟の森林は林業のみならず癒しの森へと付加価値を高めており、その公益的機能を活かした特色あるまちづくりに取り組んでいます。
また、1,000m級の山々から連なる急峻な地形、豊富な水資源を有する当市は、木質バイオマスエネルギー、水力エネルギーの宝庫でもあります。2015年に策定した宍粟市環境基本計画(第2次)では、再生可能エネルギーを核としたエネルギー自給率70%の目標を掲げており、エネルギーの地域循環と地球環境への貢献のため木質バイオマス機器の積極的な導入や省エネルギー化を推進しています。
株式会社朝田商会(企業サイトへ)
所在地 | 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号 |
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創立 | 昭和26年2月1日 |
TEL/FAX | TEL:03-3213-9451 FAX:03-3211-6095 |
主な事業内容 |
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その他 (取得認証など) |
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プロジェクトご賛同企業のご紹介
伊藤忠エネクス株式会社/総合エネルギー株式会社/株式会社 ミツウロコ/東京油槽株式会社/
菱光石灰工業株式会社/東罐商事株式会社/シマダ鉱業株式会社/株式会社 コマレオ/鈴木鍛造株式会社
株式会社東亜オイル興業所(企業サイトへ)
所在地 | 〒276-0022 千葉県八千代市上高野1728-5 |
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創立 | 昭和25年3月 |
TEL/FAX | TEL:047-485-7160 FAX:047-485-7314 |
主な事業内容 |
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その他 (取得認証など) |
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プロジェクトご賛同企業のご紹介
株式会社サンエム(企業サイトへ)
所在地 | 兵庫県宍粟市山崎町田井631-1 |
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創立 | 昭和54年2月 |
TEL/FAX | TEL:0790-62-1996 FAX:0790-62-7392 |
主な事業内容 |
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その他 (取得認証など) |
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プロジェクトご賛同企業のご紹介
山陽自動車工業株式会社/有限会社ヤマトサービス/昭和自動車株式会社/光徳自動車販売株式会社/株式会社ホンダプリモ山崎/株式会社神戸鈑金/本條商店株式会社/フナビキ石油/ 株式会社田路石油/ I-TEN株式会社
※平成27~28年度に北海道において先行的に実施した支援実績(石狩市、津別町、上士幌町、南富良野町)を含みます。
寄付企業について
令和2年度事業については、全国オイルリサイクル協同組合に加盟する8社が参画し、『全国オイルリサイクル協同組合 森とアースへのECO-プロジェクト推進チーム』としてプロジェクトの推進を図りました。寄付金を拠出した企業は本プロジェクト推進にかかりそれぞれお客様からの協賛をいただいており、延べ43社の皆様にご賛同いただいています。