令和5年度の概要
令和5年度は、秋田県能代市、静岡県川根本町、三重県大台町、京都府長岡京市、島根県出雲市、福岡県篠栗町の6市町と連携し、各地の実情に応じた森林保全活動を実施しました。また、こうした森づくりの結果として生じるCO2吸収量を活用して、廃油リサイクル事業において排出されるCO2のオフセットにも取り組んでいます。
(R4,R5) 三重県大台町(R4,R5) 島根県出雲市(R5) 福岡県篠栗町
(R3,R4,R5) 秋田県能代市(R5) 静岡県川根本町
(R3,R4,R5)
京都府長岡京市
京都府南西部に位置する長岡京市は、京都・大阪の主要駅の中間にある、面積約19.17㎢のコンパクトなまちです。鉄道や高速道路、幹線道路等による交通アクセスに恵まれる一方、市域の約4割にあたる786haを森林面積が占め、市街地近くにも田園風景がひろがるなど、豊かな自然環境にも恵まれています。かつては約1,500年前に弟国宮、約1,200年前に長岡京の都が置かれ、中世以降も明智光秀の最後の戦い「山崎・勝龍寺城合戦」で明智軍が籠城した勝龍寺城が存在した等、様々な史実の舞台にもなりました。
地域の森林資源については、大きく人工林、天然林、竹林中心のエリアに分かれています。対象地のほぼ全てが民有林で、小規模森林所有者が大半のため、所有者による通常の管理のみでは人工林の維持や天然林の適正更新が困難です。また、長岡京市と周辺地域は全国有数のたけのこ産地として知られていますが、高齢化等で廃業する農家も多く、竹林の荒廃や拡大も問題になっていました。
こうした状況を打開すべく、平成17年6月に産官学民連携の「西山森林整備推進協議会」を設立し、参画者の協議を経て「西山森林整備構想」を策定しました。中長期計画に沿って一体的な森林整備を実施する等、森林経営管理法施行に先駆けて行政主体の取り組みを進めています。また、令和4年4月には、地球温暖化対策を推進し、豊かな自然環境を将来世代に引き継いでいくため、「2050 年ゼロカーボンシティ」宣言を行いました。
三重県大台町
大台町は、三重県の中南勢地域の南西部に位置し、町内全域が『大台ヶ原・大峯山・大杉谷ユネスコエコパーク』に登録された自然豊かな町です。面積は362.86km2と三重県内の町では最大で、その内93%を森林が占め、『大台ヶ原』(三重県最高峰、日本百名山)を源とする一級河川『宮川』が町の中央を東流し、宮川の源流部は『吉野熊野国立公園』に指定されています。『大杉谷』は国の天然保護区域でもあり、西の黒部、近畿の秘境とも呼ばれ、黒部峡谷とともに日本三大渓谷、日本の秘境百選の一つに数えられています。
宮川の源流域は、鎌倉中期以降は伊勢神宮の式年遷宮用木材を切り出す主要な「御杣山(みそまやま)」であり、美濃、木曽地域と並ぶ特異な存在として知られ、当時、切り出した木材は宮川を使って流送し、伊勢へ運んでいました。その後、1955~1965年頃(昭和30年代)の戦後復興期を全盛に木材の生産地かつ流通の拠点として林業と木材産業は繁栄してきましたが、近年は木材需要の低迷、過疎化や高齢化が進み、未整備森林の増加や林業従事者の減少が課題となっています。
現在は、次なる世代へ幸せな暮らしを引き継ぎ、『ユネスコエコパークのまち大台町』にふさわしい豊かな自然を守りながら、自然と人が共生するモデル地域に住んでいることに誇りに、「住んでよかった。ずっと住み続けたい。」と思える、将来にわたって活力がある持続可能なまちづくりを推進しています。
島根県出雲市
出雲市は島根県の東部に位置し、島根半島、中央部は出雲平野、南部は中国山地で構成されています。東西約30㎞ 南北約39㎞の範囲に広がり、面積は624.32K㎡であり、海、山、平野、川、湖と多彩な地勢を有しています。
当市は「神話の国 出雲」として全国に知られるとともに、出雲大社、荒神谷遺跡、西谷墳墓群などの歴史、文化遺産と、日本海、宍道湖、斐伊川などの豊かな自然に恵まれた地域です。また、斐伊川と神戸川に育まれた豊かな出雲平野が広がる農業生産力の高い地域であり、商業集積も進み、各産業が調和した地域です。同時に出雲縁結び空港、河下港、山陰自動車道と環日本海交流の機能も担える交通拠点でもあります。
こうした中、森林については、市全体面積の約6割を占め、豊かな森林資源を活かした森林施業を行っています。また、厳しい冬の季節風から屋敷を守り、夏の日差しをやわらげる黒松を配した屋敷森である「築地松」が織りなす散居景観は、出雲地方独特の景観であり、全国に誇れる貴重な資産といえるものです。それらは四季を通じて絵のように美しい景観を作っており、何ともいえない風情があります。その築地松である黒松は出雲市の木にも指定されています。
福岡県篠栗町
篠栗町は東経130度31分、北緯33度37分、福岡市内から東に12kmのところに位置します。九州の玄関口JR博多駅(福岡市)から電車で約15分のところに位置しながら、町の総面積38.93㎢のうち7割が森林を占める緑豊かな町です。鉾立山・八木山・若杉山の峰々が町を囲むようにそびえたち、中央には多々良川が東西に流れ、その周囲に平地が開けています。交通アクセスが良好で、福岡市のベッドタウンとなっています。
また、篠栗町は弘法大師ゆかりの地として知られ、小豆島四国、知多四国と並び、日本三大新四国霊場として有名な霊場です。広大な景勝地の中に八十八ヶ所の札所があり、心の安らぎを求めて全国から多数の人々が参拝されます。さらに森の巨人たち100選に選ばれた「トウダの二又」や「大和の大杉」など巨樹・巨木が点在する大和の森を有するなど、流れる時間を見つめてきた神秘性を各地で感じることができます。この歴史や遍路道、豊かな森林に新しい付加価値を付けた新たな事業を実施することを目的に、2009年に森林セラピー基地の認定を受けました。基地認定を受けて以降、心と身体の健康づくりを図るため、森の案内人による森林セラピー体験ツアーを実施してきました。
令和3年9月には、今日まで共存してきた篠栗町の豊かな自然を守り、後世に残していくため、町民や事業所とともに、二酸化炭素実質排出量の削減に取り組む方針として、「ゼロカーボンシティささぐり」を宣言しました。
秋田県能代市
本市は秋田県の北西部に位置し、北に白神山地、東に奥羽山脈があり、市の中央を米代川が流れ日本海に注いでいます。平成18年3月に、旧能代市と旧二ツ井町の合併により誕生した人口約5万人の市です。
東西約30km、南北約35km、総面積は427k㎡で、秋田県の面積の3.7%を占めています。豊かな自然に恵まれ、日本海に面する海岸一帯には、面積約760haの海岸砂防林「風の松原」があり、生活環境を保全し、市民からも親しまれる憩いの場となっています。また、日本一高い天然秋田杉を含む仁鮒水沢スギ希少個体群保護林などもあります。加えて、米代川流域は、古くから天然秋田杉の産地として知られており、木材の加工事業者の数や加工技術の高さから、かつて「東洋一の木都」と呼ばれ、古くから林業・木材産業と共に発展してきた地域です。その歴史は今も根付いており、基幹産業の一つとしての木材産業や木材に関する施設・機関等も多くあります。
市の将来像に掲げている「“わ”のまち能代」には、人と人との“和”、地域資源で活力を生む“環”、未来へつなぐ安心の“輪”、これらの思いを込めています。また、まちづくりの基本理念に「幸福共創」を掲げています。この「幸福共創」という言葉には、“こころ”“からだ”“もの”の3つの豊かさを実感できるふるさと能代を、市民の皆様とともに目指していきたいという思いが込められています。
静岡県川根本町
川根本町は、平成17年9月に中川根町と本川根町が合併して誕生した町で、静岡県の中央部、大井川中流域に位置しています。面積496.72k㎡のうち、約94%を森林が占めており、本州唯一の原生自然環境保全地域を有するほか、南アルプス国立公園、奥大井県立自然公園を有しており、山岳景観、渓谷美、原生林等、優れた自然環境が古来より継承されています。
平成26年には、町域全体が南アルプスユネスコエコパークに登録され、平成27年には日本で最も美しい村連合に加盟するなど、自然と文化の共生による持続可能な発展を目指す取組みを進めています。また、当町は、日本有数の銘茶として全国に知られている「川根茶」の中心的産地であるほか日本唯一のアプト式鉄道や湖上駅、寸又峡、接岨峡といった温泉地など県内外から訪れる多くの人を魅了しています。
こうした豊かな自然環境や森林資源を活かし、古くから林業が盛んな地域でありましたが、長期的な木材需要の低迷、担い手不足など課題もあります。厳しい状況下ではありますが、森林の持つ公益的機能が十分に発揮されるよう、森林整備に努めるとともに、大井川産材の安定供給体制の構築、木材需要の創出に取り組み続け、森林を守り育てていく「水と森の番人」としての責務を果たしてまいります。
木幡興業株式会社(企業サイトへ)
所在地 | 〒341-0018 埼玉県三郷市早稲田2丁目13-3 |
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創立 | 1981年(昭和56年)11月17日 |
TEL/FAX | TEL:048-958-1200 FAX:048-958-1119 |
主な事業内容 |
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その他 (取得認証など) |
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株式会社TOAシブル(企業サイトへ)
所在地 | 〒276-0022 千葉県八千代市上高野1728-5 |
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創立 | 昭和25年3月 |
TEL/FAX | TEL:047-485-7160 FAX:047-485-7314 |
主な事業内容 |
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その他 (取得認証など) |
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プロジェクトご賛同企業のご紹介
東京都自動車整備商工組合/ 興栄燃料株式会社/ 埼玉トヨタ自動車株式会社/ 株式会社宇佐美エンジニアリング/ 株式会社エノモト/ 他、1社様
株式会社太陽油化(企業サイトへ)
所在地 | 東京都板橋区三園2丁目12番地2 |
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創立 | 1963年(昭和38年)7月31日 |
TEL/FAX | TEL:03-3938-0022 FAX:03-3938-0078 |
主な事業内容 |
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その他 (取得認証など) |
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プロジェクトご賛同企業のご紹介
株式会社豊商会/ 株式会社ホンダカーズ中央神奈川/ 株式会社ホンダカーズ神奈川北/ ダイハツ東京販売株式会社/ 他、1社様
※平成27~28年度に北海道において先行的に実施した支援実績(石狩市、津別町、上士幌町、南富良野町)を含みます。
寄付企業について
令和5年度事業については、全国オイルリサイクル協同組合に加盟する15社が参画し、『全国オイルリサイクル協同組合 森とアースへのECO-プロジェクト推進チーム』としてプロジェクトの推進を図りました。寄付金を拠出した企業は本プロジェクト推進にかかりそれぞれお客様からの協賛をいただいており、延べ31社の皆様にご賛同いただいています。